誰もが一緒に
仕事ができる環境を。
働きたいという気持ちと、
働いてほしいという気持ちが合えば
どんな人でも働いてもらえると思います。
それは、人の能力を仕事に合わせればいいと
私達は思っているからです。

社員全員が一緒に気持ちよく働ける職場を目指して
ちょっと体の悪い人・ちょっと歳の多い人の雇用に対する思い

ちょっと体の悪い人・ちょっと歳の多い人を特別扱いするのではなく、ちょっと体の悪い人、ちょっと歳の多い人、普通の人、すべてに対し平等に分け隔てなく接しています。
働きたいと思っている人には平等の環境を作り、社会に貢献し、社会への恩返しをすることが企業に課せられた雇用の義務であると考えています。
また、当社では本人のライフサイクル(体調・通院・体力)を優先し雇用しており、勤務日数・勤務時間の制限をしていません。
(グラフは2019年9月時点のものです)
ちょっと体の悪い人の仕事内容
深澤電工では、身体しょうがい1級・2級および3級の方は、基本的には普通の人と同様の仕事を行い、知的しょうがいの方は単純な仕事(作業域を特定)を一人作業で行います。
身体しょうがい1級・2級
- 品質管理・生産技術・ISO責任者・管理職
- 試作品の試作と評価
- 組み立て検査
身体しょうがい5級
- 組み立て検査
知的しょうがい
- 運搬作業
- 箱つめ・準備作業
- 天使のお掃除
ちょっと歳の多い人の仕事内容
ちょっと歳の多い人は、過去の経験や本人との面接の上、適材適所を考慮し仕事を決めています。
新規採用の採用時の最長年齢は70歳です。
60歳以上~70歳未満
- 部品組み立て
- 分析装置修理
- 部品調達
- 電子技術
- 天使の清掃
- 品質管理責任者
- 分析装置修理
70歳以上
- 運搬
- 部品機械設計
ちょっと体の悪い人のための
インフラ整備
働きやすい環境を
整備しています
ちょっと体の悪い人に働いてもらうには、働きやすい環境整備が必要です。
深澤電工では、エレベーターの設置や照明の工夫、移動をスムーズに行うためキャスター取り付け、バリア・フリー等を図り、「助け合い・思いやり」を大切に整備しています。

ちょっと体の悪い人・ちょっと歳の多い人の移動も2基のエレベーターで可能

作業する場所にW照明の調整・拡大鏡設置

広々したスペースで車椅子でも充分に利用可能

社屋入り口前、スロープ設置

もちろんロビーにもスロープ設置
ちょっと体の悪い人の国家認定・
技能大会への取り組み
弊社では社内勉強会や社外研修等実施しています。
主には国家認定や技能大会にチャレンジし、大企業の人たちとも対等に競い結果も出しています。
電子機器組み立て(国家検定)合格者数
級/年 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1級 | 1 | |||||||||||||||
2級 | 1 | 5 | 2 | 2 | 4 | 5 | 19 | |||||||||
3級 | 8 | 11 | 2 | 1 | 1 | 1 | 2 | 7 | 3 | 1 | 1 | 3 | 41 |
全国障害者技能競技大会(アビリンピック)でも成績を残しています。
深澤電工では、「ちょっと歳の多い人(こうれいしゃ)、ちょっと体の悪い人(しょうがいしゃ)、普通の人が気持ちよく一緒に仕事ができる職場」を目的として雇用にも力を入れています。
当社では、社員のうち数名がちょっと体の悪いところを持っています。
ちょっとからだの悪い人でも、会社に入ってくれば同じ仲間。それをリスクと思うか否かは経営者の判断次第です。
私は普通の人ですのでちょっと体の悪い人の気持ちはわかりません。わかる必要はないと思っています。
なぜかと 言いますと、ちょっと体の悪い人であっても働きたいと思う気持ちは普通の人と同じだからです。
働きたいという気持ちと、働いてほしいという気持ちが合えば、どんな人でも働いてもらえると思います。
それは、人の能力を仕事に合わせればいいと私は思っているからです。
いつ自分の体に悪いところができるかわかりません。身近な家族がそうなるかもしれません。
身近な家族にいないだけで家系をたどっていけば、ちょっと体の悪い人を持った親族がいることは多いです。特別なことではないのです。
トップがやると決めればどんな企業でもできることです。
私はこの考えを、支援学校、企業、経営者団体などで講演させてもらっています。
ちょっと体の悪い人を持った父兄の方へは、企業側が求めていることや企業の現状をお話したりします。
自分の話を通じて幅広くちょっと体の悪い人やちょっと歳の多い人の雇用について考えてもらえればよいと思っています。
現在の日本の経済環境ではちょっと体の悪い人やちょっと歳の多い人が適応できる仕事の場が非常に少ないと感じます。
本来、もっと大企業がちょっと体の悪い人やちょっと歳の多い人の雇用を積極的に行うべきと考えています。
雇用でなくとも、作業実習のチャンスを与えてほしいと思います。
それには、しょうがい者施設、特別支援学校、就労支援施設、ハローワーク、その他就職担当者も中小企業や零細企業に就職を斡旋するばかりでなく、大企業にも強力に訴え続けるべきではないでしょうか。